「酸湯子」という、トウモロコシの発酵食品の麺が中国にあり、
一年前に作って凍らせておいたものを食べたら9人も食中毒で亡くなったという報道がありました。
(動画は台湾の報道から)
いや~一年も凍らせて置いておいた麺なんて普通食べないでしょう?と、思いましたが、
どうも「長期間置いておいた」だけが原因ではなく、
この食品特有の病原菌が原因で、最終的に9人もの方がお亡くなりになったそうです。
動画に依ると、
この麺は祝日の時に食べる習慣があるが、大抵忙しいので先に作って凍らせて冷蔵庫に入れておくのだそうです。
しかし、中国の東北地方では冬季氷点下40~50度にもなるため、
冷凍庫など使わず、外へ置いておく。
しかし雪解けの後、腐ってしまう・・・。
「酸湯子」は、トウモロコシを砕いて水に浸し、
一週間以上発酵させたものを、麺のように細長くして茹でて食べる料理です。
この、トウモロコシやココナッツを発酵した時につく菌で
シュードモナス属の細菌というものあり、これが「ボンクレキン酸」という物質が発生するのだそうです。
これはなんと砒素よりも20倍も毒性が強く、
しかも100度の熱湯でも毒性が変わらない「ボンクレキン酸」という毒性の強い物質が原因だったとのこと。
肝臓・腎臓・心臓・脳など、重要な臓器に大変なダメージを与えると。
これはちょっとお腹を壊す程度じゃない被害…
しかも、現在は特効薬がなく、
致死率は40~100%にものぼるとのことです。
2015年にも、一家4人が30時間以内に亡くなったと。
発酵食品というと、保存食だから大丈夫じゃないか?と思ってしまいそうですが
そうではなく怖いですね…
私は暫く台湾に住んでいたのですが、この酸湯子麺はみたことなかったです。
けどもしかしたら記憶にないだけであったのかも・・・
中華圏へ旅行に行く時は気をつけましょう!
(酸辣湯麺(スアンラータン)というのは、そこかしこで売られており、よく食べていましたが。これは酸辣湯というスープに普通の麺を入れただけなので、トウモロコシを発酵した麺ではないですよ!
ちなみに台湾でよく売られている酸辣湯麺はこんなに具はなかったですけどすごく美味しいので行ったら是非食べてみて下さい!)